このプロジェクトを開催する5つのまちが運営するブログです。

2007年春のある日、東京、宮城、山形、岩手、北海道でまちの音を採集する目的で有志が集まった。砂利道を踏む足音、鬼ごっこをする子供達、ラーメンをすする音、新幹線のアナウンス、いつもは気にもかけない様々な音に耳を傾け、選択し、マイクでひろっていく。
7月に全国5地域をツアーするピアノコンサート『夏の旅』ではアーティスト向井山朋子がこのまちの音を編集し、『即興曲』を中心とするピアノ音楽のパートとして編み込んで新しいシューベルトを発表します。

   ◆ 各地域の コンサート情報はこちらから ◆

東京都 江東区 宮城県 仙台市 山形県 白鷹町 岩手県 一関市 北海道 札幌市


 旅に出るといつも考えることがある。
 知っている、ってなんだろうって。
 知っていたつもりだった事柄が、一瞬のうちに無効になったり、
 知らない場所の知らない人たちに妙に親しみを覚えたり。

 誰もが聴いたことのあるシューベルトの即興曲に、そこに住む人たちが
 集めた街の音のサンプルを織り込んでいく。
 それは東京から始まって、北に進む旅とともに少しずつ形を変え続ける。
 ゆっくりと、私達が「知る」まえに。
                                        向井山朋子




向井山朋子 in 門仲天井ホール (2006年)
2007年 04月 10日  
編集  梅坪 弥代 「夏の旅」札幌スタッフ

2006年に開かれた向井山朋子ピアノコンサートの様子です。
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オランダ・アムステルダム在住の向井山朋子は、音楽を含めた現代日本のアートシーンで、最も刺激的なアーティストです。
一日目(7/29)は、現代曲を楽しく大胆に演奏する「ピアノ100% vol.2 in すみだ川」。 
二日目(7/30)は“創るピアニスト”としての活躍もめざましい彼女が、イタリアで修行した新進シェフと共に音と味覚で織り成す「long night in すみだ川 コンサート/ディナー/パーティー」。 

冒険者たらん私たち観客の五感と精神に、鮮烈な体験をもたらしてくれることでしょう。
募金によって1993年に購入された<もんてん>の二代目ピアノ、スタインウェイピアノがとりもつ新たな出会いです。

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シェフの料理は素晴らしかったです。
鈴木誠 (香土cadeauシェフ)
イタリアはローマのリストランテ、そして都内のイタリアンレストラン数件でシェフ、ソムリエとして働いた経験をもとに、2005年12月 白金高輪のワインバー
「cadeau」のシェフに就任。
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AAF すみだ川アーツのれん会
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当時のイベント情報はAAFすみだ川アーツのれん会で当時のブログも見れます。
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# by dahadahay | 2007-04-10 19:01 | スタッフ 彼是

2007年 4月
2007年 04月 08日  
文・写真  向井山 朋子

四月はネーザーランドダンスシアター(NDT)と一緒に3週間、おもにバルカン半島をツアーしている。

NDTはモダンダンスでは世界一のカンパニーだろう。聞くところによると、ダンサーの引退などでポジションが空くと、世界中から500人ほどの若いダンサーがオーディションに押し寄せるらしい。そうして選ばれた彼らは、言うまでもなく、舞台ではきらきらと光るオーラを放っている。

でも、一端ステージから降りるとその輝きを隠すかのように、みなオーラをうまく閉じ込める術を持ってる。もっとも最も乗り継ぎ便を待つ空港のロビーで光り輝く一団になっても困るだろうが。


今まで訪れた中でも一番印象に残るソフィアの自然史博物館。5階建ての古い建物にありとあらゆる生き物の剥製がガラスの中に展示されている。
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ソフィア、ブルガリアの路上で。バスを待っていたら、男性に襲った突然の死の場面に居合わせてしまう。
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ブカレスト・ルーマニア、オペラ座でキリアンの作品「Tar and Feathers 」のリハーサル風景
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# by dahadahay | 2007-04-08 07:45 | 現在進行形の向井山朋子

北海道での for you (2004年)
2007年 04月 06日  
文  梅坪 弥代 「夏の旅」札幌スタッフ

ピアニスト向井山 朋子は、札幌で何度かコンサートをしています。

2004年、for you は、札幌を含めた北海道3ヶ所で行なわれました。
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for you in Hokkaido
「 森 ・ 空 ・ 海 」

昨日、2004年に北海道3ヶ所で行なわれた
for you の記録映像(DVD)を初めて見ました。
私、このブログ更新者、そして、この企画初参加者にとって、これは動いている向井山朋子を始めてみる機会。

1度目は音なしで見ました。

というのは、音に集中力がいかない分、向井山氏ピアノそれを聴く一人のオーディエンス、そして空間を客観的に見ることができると感じたからです。


音なしで見ていると、まるで、向井山氏は椅子に座りながら、踊っているようでした。あるいは、舞台で演じているかのように見えました。

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ピアノに向かって、大きなジェスチャーとともに熱心に何か話しかけているようでもあり、ピアノという堅い物体に人間的に接しているようでもあり、あるいは、コンテンポラリー・バレエでダンサーが椅子などを使用して、それを自分の一部として踊るタイプのダンスのようでもありました。

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映像では、一ヶ所、一人のオーディエンスのみ撮影されています。

美唄アルテピアッツァでの女性は、背後からのビデオ撮影ということもあり(?)、終始、動かず聞き入っているようでした。雄武町では、着物姿の女性が微動だにせず腰をかけていました。 

モエレ沼公園のガラスのピラミッドでの映像では、少女が聞き、その少女は足が動き出すのが押さえきれない様子。でも、(日本流?)のきちんとした姿勢(固まった姿勢)で聞かなければ、という意識によって、動き出したい揺れだしたい自己を押さえているように見えました。

演奏者がダンサーのような動きをし、劇的な音楽を演奏すると、聞く側も体が動きたくなることは自然なことのように感じるのですが。。。。

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今回の「夏の旅」札幌のオーガナイザーでもあるS-Airの柴田氏が、2004年 for you を企画した時のコメントです。

 「森」は森の梺の古い校舎に彫刻と幼稚園が共存する美唄のアルテピアッツアを、
「空」はイサムノグチ考案の札幌のモエレ沼公園の中にあるガラスのピラミッドを、
そして、
「海」は日本でもっとも東に面するオホーツク海を望む朝日の名所、雄武町にある日の出岬展望台を舞台に決めた。


ピアニストと観客が二人だけ15分ずつのコンサートというユニークなこのプロジェクトでは、ピアニストとともに観客も主役だ。そしてこの北海道バージョンでは、観客は三つの空間から自分がピアノと向かい合う場を選ぶことになる。

ピアニスト向井山、もうひとりの主役である観客がピアノを通じてひとつの特別な出会いをつくり出す。北海道の大自然を背景にして。


ディレクター 柴田 尚


実は、向井山朋子氏ご本人が、映像や写真にて演奏会の記録を許可したことは少ないのです。
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コンサート中、演奏する側と聴く側の間には確実にエネルギーの交換が起こる
けれども、それは終わると、はかなくどこかに散ってしまう。あえてドキュメントとして残さないのが美しいからです。
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向井山朋子氏は、このエネルギーはどこにいくんだろう。。。ということを考え、自らの作品
の記録も考えるものの、今は納得できる方法を模索しているようです。。


■ LINK ■  特定非営利活動法人 S-AIR
           for you in hokkaido 「森・空・海」
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# by dahadahay | 2007-04-06 00:40 | スタッフ 彼是

“for you” について - 向井山 朋子HPより
2007年 03月 27日  
“for you”ストーリー


10年くらい前、その頃よく共演していたドイツ人のアコーデオンニストに面白い話を聞いた。彼はスカンジナビアでソロのコンサートツアーをしていたのだが、ある晩の演奏会が運悪くサッカーの試合と重なってしまい、開演になってステージに上がってみたら、ホールにはたった一人の女性の観客を除いては誰もいなかった。そこで彼は舞台から降りていって、彼女と握手して自己紹介をし、プログラムから一曲、彼女の選んだ作品を演奏した、というのだ。

―[音楽をどう知覚するか][音楽体験を空間とどう結びつけるか][音楽を媒介にした、従来とは違った観客とのコミュニケーションは可能か]という問いを近年のプロジェクトを通して投げかけてきた向井山朋子は、2003年秋、”for you’’というラディカルなコンサートをオランダ、ハーレムの市立劇場において発表した。

‘’for you’’はピアニストが一人だけの観客の為に約15分、演奏を行うリサイタルシリーズのタイトルだ。演奏時間が短い事と、複数の観客を対象としていない点を除いては、従来のフォーマルなコンサートと何ら変わりはない。
観客は例えば、11月3日16:20といった、まるで歯医者の予約のようなチケットを手にしてコンサート会場に足を運ぶ。しかしそこには観客と同体験を共有する友人、家族、評論家、録音などコンサートの証人となるようなものは何もない。
その空間には音楽、演奏者そしてその一人の観客がいる(ある)だけだ。
観客は一瞬のうちに、そこで聴かれ、感じられ、体験される音楽の受動、を可能にするのは自分だけだ、ということを理解する。さらに観客はその場所で、そこに座っている自分と自分自身の個々の内的体験の歴史、それまで培ってきた感受力のみがコンサートを成立させているという事実と対峙する。

ア-ティストから〈for you〉として発せられたメッセージは、〈about you〉という個々の観客自身の物語となり、音楽から静かに遊離していく。 
あわよくば〈for me〉となって演奏者に向かって語られるだろう。
閉じられた劇場の中で記録がとられる事なくドラマが綴られていく、
それが”for you”だ。

向井山朋子
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● オリジナルの英文 ●

About ten years ago, I heard a story from a German accordionist
with whom I used to perform a lot at that time. He was giving
solo concert tour in Scandinavia. At one night, however, the
concert was held unluckily on the same day when they had a big
football match, and when he showed up on the stage, there was
only one woman in the audience and no one else.
Then he walked down from the stage and shook hands with her
introducing himself and played one piece that she chose from the
program.

Through her latest projects, Tomoko Mukaiyama has been raising
the questions such as “How to perceive music”, “How to connect
musical experiences with space”, and “new communication with
audiences through the media of music differently from orthodox
concert”. In fall of 2003, Mukaiyama gave radical concerts titled
“for you” in municipal theater in Haarlem, Netherlands.

“for you” is the title of the recital series in which the pianist
performed for only single audience during fifteen minute-period.
Except the fact that the performance time is short and that the
targeted audience is not plural, the concert does not differ from
ordinary concerts at all.

For instance, an audience comes to the concert hall holding a
ticket stated at 4:20 pm, November 3, just as an appointment
with your dentist. However, there was not single witness of
the concert such as friends, family, critics and recording with
whom you share the experience in that space.

There exist only music, a performer and a single audience.
The audience instantly realizes that he/she is the only person
who makes perception of hearing, sensing and experiencing
the music there possible. Moreover the audience confronts
with the fact that only he/she, who is sitting there, and the
history of his/her inner experience, and the sensitivity he/she
has been acquired could complete the concert.

This is why the message, which has been sent out from the
artist as “for you”, possibly becomes the tale of individual
audience’s as “about you” and silently disengages from the
music. In the closure theater, there are two people telling
a story to each other without document– that is “for you”.

向井山朋子のHPをもっと読みたくなりませんか? 上記の画像はHPからですが、HPではより多くの画像や説明があります。

私は、彼女の生演奏に好奇心がそそられます。

横浜トリエンナーレに際して、向井山朋子インタヴューが下記のサイトで見ることができます。
■ 2005年10月7日 
向井山朋子“for you” -ピアノリサイタル
■ 2005年10月14日
横浜トリエンナーレ参加作家 ピアニスト 向井山朋子 来日インタビュー
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# by dahadahay | 2007-03-27 23:47 | スタッフ 彼是

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