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 このプロジェクトを開催する5つのまちが運営するブログです。

2007年春のある日、東京、宮城、山形、岩手、北海道でまちの音を採集する目的で有志が集まった。砂利道を踏む足音、鬼ごっこをする子供達、ラーメンをすする音、新幹線のアナウンス、いつもは気にもかけない様々な音に耳を傾け、選択し、マイクでひろっていく。
7月に全国5地域をツアーするピアノコンサート『夏の旅』ではアーティスト向井山朋子がこのまちの音を編集し、『即興曲』を中心とするピアノ音楽のパートとして編み込んで新しいシューベルトを発表します。

   ◆ 各地域の コンサート情報はこちらから ◆

東京都 江東区 宮城県 仙台市 山形県 白鷹町 岩手県 一関市 北海道 札幌市


 旅に出るといつも考えることがある。
 知っている、ってなんだろうって。
 知っていたつもりだった事柄が、一瞬のうちに無効になったり、
 知らない場所の知らない人たちに妙に親しみを覚えたり。

 誰もが聴いたことのあるシューベルトの即興曲に、そこに住む人たちが
 集めた街の音のサンプルを織り込んでいく。
 それは東京から始まって、北に進む旅とともに少しずつ形を変え続ける。
 ゆっくりと、私達が「知る」まえに。
                                        向井山朋子




場 と 呼吸
2007年 07月 29日  
文  柴田 尚 「夏の旅」 札幌スタッフ

ピアニストはたいていピアノを選べない。
その場に行かなければ、どんな音なのかわからない。
そして、偶然出会ったそのピアノと対話し、可能な限り交流し、その能力を最大限に引き出そうとする。

でも、考えてみれば、
選べないのは、ピアノだけではない。
会場も観客もわれわれのような企画の協力者も・・・・

その選べない “場” をいかに楽しむことができるか。
その “偶然の出会い” から何を引き出すことができるか。
そして、その場で気持ちよく呼吸することができるか。

ピアノとピアニスト間の呼吸は、多数の観客を巻き込み、大きなうねりとなり、やがて企画全体、そして地域間にも派生していく。

「はあ」
「ふう」

おおきな息づかいとなって。
by dahadahay | 2007-07-29 11:02 | 北海道 札幌市
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  「夏の旅」 2007 

by dahadahay
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